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by sasakitosio

再稼働申請 電力会社に申し上げる

 9月27日付東京新聞社説に、「再稼働申請 電力会社に申し上げる」の見出しで、原発再稼働の記事が載った。今日は、この社説で、勉強することにした。
 社説は、「必要な対策はひと通り整った。だから、再稼働を申請すると、中部電力幹部は言った。ひと通りで済ませていい問題か。とりわけ浜岡は、特別の場所にある特別な原発だ。東海地震の想定震源域の真ん中にあり、それらが連動して起こる南海トラフ巨大地震の規模は計り知れない。住民の地震に対する恐れは強い。ー中略ー再稼働を論ずる前に必要なのは住民との対話、住民の声を聴くことだ。中電は、静岡県や御前崎市と安全協定を結んであり、再稼働する場合、自治体側へ「事前通報」の義務がある。しかし、それは同意を求めるわけではなく、すでに決まったことの確認に過ぎないというのが、中電側の解釈らしい。傲慢ではないか。」と、中電の浜岡原発再稼働について、指摘した。
 次いで社説は、「中電だけでのことはない。すでに原発の再稼働申請をした北海道、関西、四国、九州の四電力が、原発30キロ圏周辺市町村が求めた、立地自治体並みの安全協定締結を拒否している。福島第一原発事故の被害が思わぬ遠くにまで及び、多くの人々がふるさとを奪われたままであるにも、かかわらず。」
と、四電力の行動についても批判した。
 さらに社説は、「柏崎刈羽原発の再稼働に理解を求める東電の広瀬直己社長に、新潟県知事の泉田裕彦知事は「急ぎますか」と問いかけた。なぜ急ぐのか。銀行からの借り換えや新たな借り入れに、再稼働による収益改善が不可欠だからという。福島の汚染水問題一つとっても、東電に原発を任せられないというのはあきらかななおに、である。再稼働に巨額の対策費を投じた中電などにも、同様の事情がある。中電の場合、今年の猛暑の電力需要を余裕をもって乗り切った。関電に融通したほどだ。再稼働を急ぐのは、これ以上赤字を出したくないからだ。」と指摘した。
 最後に社説は、「企業が利益を追うのは当然だ。しかし、安全と利益をてんびんに掛けられては、かなわない。何よりも、住民の立場に立って安全を優先させる。この大前提を欠く限り、拙速な再稼働は許されない。」と締めくくった。
 福島第一原発の、原因究明もないまま、現場の後始末のめどもたたないまま、被害者の補償も進まないまま、今の現状で、原発再稼働を申請する人たちの「神経」がしれません。が、その根源は何かは、「現在、東京新聞で連載中の(犠牲の灯り)」で、解明されるかもしれない。
by sasakitosio | 2013-10-01 19:03 | 東京新聞を読んで | Trackback