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by sasakitosio

小平市長 「50%未満ー”総意でない”-」

 5月21日東京新聞朝刊29面で、小平市長の20日の記者会見が記事になった。
 小平市長は「投票率が50%を下回った場合は市民の総意としての意見ではないので開票する必要がない」と述べ、住民投票条例の成立後に「投票率50%の成立要件」を加えたことを正当化した、とのこと。
 主な質疑応答のなかで、
 -投票率50%以上の成立要件は、4月の市長選挙の投票率(37.28%)を上回る、との質問にたいし、
 小平市長は「人を選ぶ選挙と、市民が発議して争点を明確にした投票とは性格がちがう。 選挙は現在、多党化で争点を作りにくいこともあって投票率は低い傾向にある。 とこらが、今回の住民投票は、都市計画を見直すべきか、見直す必要がないかという明確な選択肢があり、選挙と同一に扱うのは難しい」と答えています。
 これに対し、法政大学杉田教授は、小平市の住民投票で、投票率50%の成立要件の後出し問題について、「選挙は低い投票率でも民意で選出されたというのに、直接投票のときだけきつい条件を課すのはフェアではない。また不成立なら開票しない、というのも選挙に比べて住民投票をないがしろにしている。」と述べられている。この意見にはさんせいです。
  しかし、そもそも、選挙も住民投票も、住民の政治への「直接参加」という点では、同質ではないでしょうか。私は、選挙のほうこそ「50%の成立要件を付して、それを下回ったならば、開票しない」としたほうが、今日の「政治の閉塞状態」の突破口として大きく役立つと考えています。
 また、この処方は小平市の市長だけが特別ではなく、多くの市長・議員・大臣その他税金で歳費を得ている人が、物事を決める「共通の姿勢」なのではないでしょうか。
 公職にある人たちには、ぜひ宮沢賢治の雨にも負けずの一節「--アラユルコトヲ、ジブンヲカンジョウニ入レズ、ヨクミキキシワカリ、ソシテワスレズ、、」を実践してほしいとおもいます。ならば、日本は、世界一の文化国家になると、私はかんがえます。

  
 
by sasakitosio | 2013-05-22 19:54 | 東京新聞を読んで | Trackback