憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio
 1月14日朝日新聞朝刊15面に、「風」という欄がある。筆者は、中東アフリカ総局長・翁長忠雄氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「いつも行くカイロのスーパーには年が明けてもクリスマスの装飾があった。
 エジプトのコブト教(キリスト教の一派)のクリスマスは1月7日。
 古代エジプト歴を起源とするコブト歴は、私たちが使い慣れているグレゴリオ暦と少しづれる。
 信徒がキリスト降誕を盛大に祝うはずのこの日、コブト教会の周囲では例年にも増して厳戒態勢が敷かれていた。
 昨年12月11日、カイロ中心部になるコブト教会で自爆テロが起き、28人が死亡した。
 当局の発表によると、実行犯は22歳にの男。
 過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
 コブト信徒は人口9千万の1割程度の少数派。
 コブト教会を狙った大規模テロは2011年1月アレキサンドリアで20人余が死亡した爆破事件以来だ。
 この時、ISの前身組織が犯行を予告していた。
 15年2月にはリビアで出稼ぎ労働者のコブト信徒20人余りがISに斬首された。」と教えてくれる。
 続けて筆者は、「エジプトでは13年にムルシ大統領が軍に解任され、拘束された。
 政権崩壊へと導いた軍の司令官は現在、大統領に就いているシーン氏。
 ムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」は政権崩壊後にテロ組織に指定され、多数の幹部や団員が死刑判決を受けた。
 イスラム主義者に対する厳しい締め付けは、過激思想をまき散らすISやその信奉者を刺激。
 矛先となったのがコブト信徒だった。
 ISは彼らを現政権支持者であり、かってイスラム教徒の掃討を目的にキリスト教徒でつくった「十字軍」の仲間とみなしているのだろう。
 テロ現場に駆けつけ、惨状を目撃したラファエル・サルワット司教は「標的となったのは教会だけでなくエジプトなのだ」と憤る。
 「我々(コブト信徒とイスラム教徒)は融和の重要さを分かっている」と語った。
 一方イスラム教徒でありながら娘をコブト系の学校に通わせている国会議員のムハンマド・シャパンさんは「宗教の違いを強調するのは国民の一部に過ぎない。そうした人たちの声が大きいのが問題だ」と指摘する。」と指摘した。
 さらに筆者は、「宗教対立を放置すれば治安がさらに悪化しかねない。
 その対策はシーン大統領に取って重要課題だ。
 昨年9月、多数派であるイスラム教徒に対するキリスト教徒の不満を和らげるため、新しい教会を建てる際の規制を緩和するための教会建築法を制定。
 今月6日のクリスマスエブには「新しい会とムスク(イスラム教の礼拝所)を1年以内に建て、エジプトから愛と寛容のメッセージを世界に届ける」と発表した。
 だだ、対立の芽を摘むのは容易ではない。
 エジプトの通貨ポンドは下落し、物価は高騰。
 庶民は苦しい生活を強いられている。
 イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルの元指導者ガマル・クトゥブさんは言う。
 「貧困と飢えに耐えられない人は容易にテロ組織に感化され、社会へ報復しようとする」
 政権がモを規制し、人々の声を抑え込もうとすればするほど不満が蓄積する。
 テロを封じ込めるには、経済危機からの脱却と宗教の寛容さを取り戻す対策が必要だ。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
「昨年12月11日、カイロ中心部にあるコブト教会で自爆テロが起き、28人が死亡した。」とのこと、
「コブト信徒は人口9千万人の1割程度の少数派」とのこと、
「コブト教会を狙った大規模テロは2011年1月にアレキサンドリアで20人余が死亡した爆破事件以来だ」とのこと、
 「15年2月にリビアで出稼ぎ労働者のコブト信徒20人余りがISに斬首された」とのこと、等等を知ることができた。過日、年末年始の外国一人歩きでカイロを訪れた際、カイロから電車を使って現地へ行き、壁に囲まれた迷路のなか「コブト教会」にたどり着き、中に入って見学した。1月7日のクリスマスの準備に追われている信徒の人々を見た。ところが、日本に帰ったら、その教会で銃の乱射があり多数の人々は死傷したとのニュースをメディアで知った。
 「テロ現場に駆けつけ、惨状を目撃したラファエル・サルワット司教は「標的となったのは教会だけではなくエジプトなのだ」と憤る」とのこと。
 なぜ、こんなことが起きるのだろう。
「経済的危機からの脱却と宗教の寛容さを取り戻す対策が必要だ」と筆者の指摘は、その通りだと思った。
 が、それがいまだに出来ていないことに、なにか根本的なことが見落とされているではないか?
 人間社会の気づきの限界、人間そのものにある限界、宗教そのものにある限界、今そこに我々はたどり着いたのだろうか? 
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# by sasakitosio | 2017-01-19 07:21 | 東京新聞を読んで | Trackback
1月16日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「昨年末、ある病院で起きたトイレでの事故が報じられた。
昨年8月、難病の女性が、一人で排泄中、心肺停止し、約1か月後に死亡。
 女性は自力で動けず、意識不明の可能性があった。そのため排泄中は付きそう申しあわせていたが、介助に当たっていた看護助手はこれを知らなかった。
 その後、新たな事実がわかり、病院が過失を認めたことが伝えられた。
 当初は「行った」とされていた5~10分ごとの観察が行われていなかったことが判明。病院は改めて遺族に謝罪した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「確かに、この状況なら排泄中の付添は必須だ。心肺停止は防げなくとも、蘇生開始は早かっただろう。関わった人の心中を思うと、こちらまで苦しくなる。
 ある場面が頭に浮かんだ。
 病棟勤務時代、私は栄養価の高い点滴をしている人のトイレに同伴。付きそう取り決めだったが、恥ずかしいと懇願され、一人にしてしまった。すると、その人は点滴チューブの接続を外し、自分の便を押し込んだ。
 数時間後、敗血症が起り、高濃度の点滴はしばらく中止となった。太らないための計画的な行動だった。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「確かに、ずっと付き添うべきだった。しかし、出来れば排泄行為は見ないであげたい。今もその気持ちは変わらない。
 羞恥心は人間らしい感情だ。
 安全の為とはわかっていても、脇に置くのが難しい。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 日常生活に付き添いが必要な「女性患者」に対し、どこまで付き添うか。排泄行為は見られたくないという「女性患者の羞恥心」は、命と同等の価値があるかもしれない。だから、「安全の為とは言っても、脇に置くのは難しい」との筆者の悩みは、良く分かった。
 結果、死に至っても、自殺と一緒で、看護人の責任は問えないような気がした。
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# by sasakitosio | 2017-01-18 13:26 | 東京新聞を読んで | Trackback
1月15日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「南スーダンに派遣された自衛官の新任務について、これは海外での自衛隊の武力行使を可能にするための、積極的平和主義に名を借りた駆け付けならぬ「かこつけ警護」だと思った。
 そしていまや、この「かこつけ」は安倍政治の本質を表す言葉となった。
 成長戦略にかこつけて年金基金を株式市場にに投入して損を出し、さらに地域活性化にかこつけてカジノ、とばくを合法化した。
 働き方改革にかこつけて、残業代を払わないことを正当化する労働基準法改悪(ホワイトカラーエグゼンプション)を実現しようとする。」と切り出した。
 つづけて筆者「極めつけは共謀罪(組織犯罪処罰法改正案)である。
 政府は、この通常国会に共謀を犯罪とする法案を提出する構えである。
 何と首相は、東京オリンピックにかこつけて、人権をおびやかす悪法を押し付けようとしてするとは牽強付会にも程がある。」と指摘した。
 最後に筆者は、「菅官房長官は、共謀罪は一般市民には適用されないと言って、国民を安心させようとした。
 これこそ詐欺師の口車。
 誰が一般市民なのか誰が決めるのか。
 さしずめ東京新聞、特に「本音のコラム」を読んで意気投合している読者などは、真っ先に一般市民ではない人に認定されるかもしれないのだ。
 まずは共謀罪を止めるためにみんなで共謀しよう。」として締めくくった。
 読んで面白かった。
 「積極的平和主義の名お借りた「かこつけ警護」」とか、
「成長戦略にかこつけて年金基金を株式市場に投入して損をだし」、
 「地域活性化にかこつけてカジノ、とばくを合法化した」、
 「働き方改革にかこつけて、残業代を払わないことを正当化する労働基準法改革(ホワイトカラーエグゼンプション)を実現しようとする」、
 「東京オリンピックにかこつけて、人権をおびやかす悪法(組織犯罪処罰法改正案)を押し付けようとする」、等々を指摘した。確かにそうだ。
 政府・総理の「かこつけ」は、いわば「政策」の大義名分づくりなのだろうとが、あまりにも「国民総体の為にならない事」をあげつらっているということか?
 
 
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# by sasakitosio | 2017-01-18 06:45 | 東京新聞を読んで | Trackback
1月10日付東京新聞社説に、「脱炭素化紀元元年」という見出しが載った。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「お知らせします。宇宙船「地球号」は、火力、原子力から風力、太陽光、のエンジンへと取り換えが済み次第出発します。どうかお乗り遅れのないように。
 この新年を「脱炭素化紀元元年」と呼んでもいいと思います。
 後世の歴史書に、そう記されるかも知れません。
 昨年11月に発効したパリ協定は、地球温暖化を水際で食い止めるために結ばれた新しいルールの大枠です。
 その直後、気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)とパリ協定の第一回締約国会議がモロッコのマラケシュで開かれて、来年中にその中身を煮詰め、3年後の2020年には、本格始動させると決めたのです。」と切り出した。
 つづけて社説は、「パリ協定の最大の特徴は、全員参加の精神です。
先進国だけで温室効果ガスの削減義務を負わせた京都議定書とは違い、先進国も、中国やインドを含む途上国グループも、現行ルールの京都議定書からいち早く抜け出した米国も、アラブの産油国さえも、温暖化を“人類共通の敵”だとにわかに認識し、それぞれが「共通だが差異ある責任」を負うことに合意した。
 温暖化の原因は温室効果ガス、主に二酸化炭素(CO2)です。
 そのもとになる石炭や石油などの化石燃料を、もう使わないようにしよう、減らしていこう、低炭素ではなく、脱炭素社会をめざしていこうーーという取り決めです。
 パリ協定は、気候変動に伴う未知の危機から世界を救うため、世界全体の平均気温の上昇を産業革命前に比べて少なくとも2度より低く抑えなければならないとしています。
 そのためには今世紀後半までに、温室効果ガスの排出を実質ゼロにしなくてなりません。
 20世紀、宇宙船「地球号」の燃料は、主に石油や石炭でした。
 地球を動かすエンジンを付け替えなければなりません。文明史上の大転換がこの新年から始まったと表現しても、決して大げさではないでしょう。
 世界が一つになった理由は第一に“危機感”です。
 地球規模の異常気象は年々激しさをましており、貧困や公衆衛生、人権問題などにも多大なる影響を及ぼすものとなっています。
 もはや安全保障の領域です。
 このままでは経済成長はおろか、人類生存の存続可能性すら脅かされてしまうというのが共通認識です。」と指摘した。
 さらに社説は、「しかし、それだけではありません。
地球を動かす、とにかく巨大なエンジン。
 付け替えには巨額の費用がかかります。
 再生可能エネルギーへの移行など、脱炭素化には年に5兆ドルものインフラが必要だとされています。
 費用が掛かるということは、巨大な市場が創出されるということです。
 脱炭素化市場は、自動車の2倍以上の規模に成長する見込みとも言われています。
 パリ協定には消極的なトランプ次期大統領にも魅力的に映るでしょう。
 政治の意思と巨額の資金が渦巻く中、その熾烈な争奪戦がすでに始まっているということです。
 一方、化石燃料による発電施設は座礁資産家のリスクも潜在します。
 使い物にならなくなるということです。
 切り替えの遅れた企業は、温暖化の被害者による膨大な訴訟リスクを抱えることになるのです。
 環境投資は今や、社会貢献ではありません。
 企業の生き残りをかけた主戦場と化したのです。
 COP22サイドイベントには、大手機関投資家の最高投資責任者が大勢顔を見せました。
 気候変動にまつわる様々なリスクを踏まえ、世界をめぐるマネーの流れもこれからますます大きく変わるということです。
 さて日本はどうか。
 パリ協定の国会承認(批准)さえ発効に間に合わず、リスクを共有できない国として、国際社会の失笑を買いました。
 温室効果ガスの削減を、再稼働のままならない原発に頼り過ぎているからです。」と指摘した。
 最後に社説は、「脱炭素化のエンジンは世界的には再生可能エネルギー、原発ではありません。
 原発は石炭火力以上に”燃費“が悪いと、多くの国が気づいたからです。
 福島第一原発事故が、原子力の潜在リスクの膨大さ、平和利用の難しさ、ひいては投資リスクの大きさを世界に知らしめたからなのです。
 ところが当の日本が、なぜか方向転換できません。旧態依然、痛みを分かち合いません。
 新年。
 宇宙船「地球号」のカウントダウンが聞こえてきます。
 私たちを置き去りにしたままで。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 パリ協定は昨年11月に発効した。
 そして、「パリ協定の最大の特徴は、全員参加の精神」とのこと、
 「パリ協定は、気候変動伴う未知の危機から世界を救うため、世界全体の平均気温の上昇を産業革命前に比べて少なくとも2度より低く抑えなければならないとしている」とのこと、
 「再生可能エネルギーへの移行など、脱炭素化には年に5兆ドルものインフラ投資が必要だとされている」とのこと、
 「一方、化石燃料による発電施設は座礁資産化のリスクも存在します。使い物にならなくなる」とのこと、
「さて日本はどうか。パリ協定の国会承認(批准)さえ発効に間に合わず、リスクを共有できない国として、国際社会の失笑を買った」とのこと、
 「福島第一原発事故が、原子力の潜在リスクの膨大さ、平和利用の難しさ、ひいては投資リスクの大きさを世界に知ら攻めた」とのこと、等等を知ることができた。
 そこで、日本政府には、化石燃料による発電施設よりも、「座礁資産化」のリスクの高い「原発」を一日も早く廃棄し、経済的に破壊をし、一日も早く「再生可能エネルギー」で復興の筋道をたて、日本国民の知恵と財を集中させ、脱炭素社会の世界のリーダー国へと、導いてほしい、と思った。
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# by sasakitosio | 2017-01-17 06:39 | 東京新聞を読んで | Trackback
 1月14日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、アナウンサー・師岡カリーマ氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「白いマフラーをさりげなく巻き、ひげ面にハンチング帽といういでたちで、容疑者は南仏の裁判所に現われた。イタリアとの国境付近でオリーブ農家を営むセドリック・エル-。
 不法移民ほう助の罪で裁かれようとしていたが、法廷前で喝采する群衆から見れば英雄だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「幼い子を連れ、命懸けで地中海を渡りイタリア入りした移民にとって、次の難関はフランス国境。
 エル-と仲間は彼らを車に乗せて越境し、空き家などに宿泊させた。
 法を破った理由を問われたエル-の弁論はづばり「私はフランス人だからだ」。自由・平等・友愛を掲げる共和国の市民が、目の前で困窮する人間を助けない方がおかしいという。
 裁かれる立場の市民が逆に国家を裁く。
 国の理想と矛盾する法は真っ向から否定する。
 一見反抗的でも、究極的には「フランス」への信頼と、市民としての誇りがあればこそできることだ。
 まともな国なら本気で裁けまい。
「もちろん執行猶予付で」短い禁固8か月を求刑した検察のうろたえも理解できる。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「時の政治に左右されず、国家権力をも超越する国家理念があるとしたら、日本のそれは何だろう。
 やはり非戦主義だと私は思う。
 戦争という巨大な代償を払って国民が獲得した平和憲法。
 フランス革命同様紆余曲折はあっても、それを守り抜いた人々がいつか、エル-のように胸を張るだろう。」として締めくくった。
 読んで感心した。
 「法を破った理由を問われたエル-の弁論はずばり「私はフランス人だからだ」。自由・平等・友愛を掲げる共和国の市民が、目の前で困窮する人間を助けない方がおかしいという。裁かれる立場の市民が逆に国家を裁く。」とのことを教えてくれる。
 「時の政治に左右されず、国家権力をも超越する国家理念があるとしたら、日本のそれはなんだろう。やはりそれは非戦主義だと私は思う」とも教えてくれる。
 筆者のいうこの非戦主義は、国家理念というよりは、憲法前文の平和生存権とともに、人類永続の理念で、日本国家が世界に向かって言い続けなければならない、とおもった。
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# by sasakitosio | 2017-01-17 06:25 | 東京新聞を読んで | Trackback
 1月13日付朝日新聞朝刊17面に、「クルーグマン コラム」という欄がある。
 米ニューヨーク市立大学教授・2008年ノーベル経済学賞受賞・Paul Krugman氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「雇用主から解雇やレイオフ〈一時解雇〉された米国人は、1日で概算で7万5千人に上る。
 こうした労働者の中には良い就職先見つかる人もいるだろうが、多くは給料は下がるだろうし、その後何カ月も、あるいは何年も仕事が見つからないままの人もいるだろう。
 この話をあなたがひどいと思うなら、そして、どんな経済危機が起きていたかを考えるなら、答えよう、何も起きてはいない。
 実のところ、労働市場では平常通り時が流れている。
 米国経済は巨大で雇われている人は1億4500万人に上り、絶えず変化もしている。
 産業や企業には盛衰があり、勝者も敗者もいる。
 その結果、雇用は常に揺れ動き、より多くの雇用が生まれると同時に、多くの職が消えていく。
 自己都合ではなく、「会社都合」による平均的な一カ月の離職者は150万人。
 実働日1日当たり7万5千人だ。これが冒頭の数字だ。
 なぜこんな話をするのか?
 実効性にある真の経済政策と、最近メディアであまりに多くの注目を集めている、まやかしの政策との違いを際立たせるためだ。
 本物の政策は、米国のような裕福な大国では多額のお金が絡み、経済に幅広く影響を及ぼす、医療保険改革(オバマケア)の廃止は、まさに本物の政策だ。
 実施すれば、低・中所得世帯向け保険への、何千億ドルもの補助金を奪い取り、約3千万人が無保険になる結果を招くだろうから。
 対照的なものとして、複数のニュースチャンネルでこのところ繰り返し流された話を考えてみよう。
 次期大統領のドナルド・トランプ氏の口先介入で、米空調大手キャリア社がメキシコへの雇用移転をやめたという話だ。
 800人の雇用が維持されたと報じるものもあれば、機械で置き換えられるだけだろうと伝えるものもあった。だが、最も好意的な解釈としたとしても、職が守れた労働者の約100倍に当たる人数が、その同じ日に失業していた。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「まるでトランプ氏が本質的な意味あることをしたように感じるかもしれないが、そうではない。
 まやかしの政策なのだ。
 本物の成果の為ではなく、うぶな田舎者にすごいと思わせるための見世物だ。
 同じことが、フォードがミシガン州で700人の雇用増を決めたという大げさな宣伝にも当てはまる。
 ゼネラル・モーター(GM)がシボレー・クルーズをメキシコで製造しているという、事実と異なるトランプ氏の糾弾も同じだ。
 メキシコの工場は主に他国の市場向けで米国受けではない。
 次期政権はフォードの決定に何か関与したのか?
 政治圧力でGMの戦略を変えることはできるのか?
 ほとんど関係が無い。
 個別問題への大統領の干渉が、19兆ドル(2185兆円)規模の経済に重大な影響を与えることは決してないだろう。
 それならなぜ、こうした話題がこれほどメディアの注目を集めるのか。
 次期政権がまやかしの政策を取ろうとする動機は、明白だ。いいかげんなポピュリズムとぴったり寄り添うものでもある。
 トランプ氏は白人労働者階級の有権者から圧倒的な支持を得た。有権者たちはトランプ氏が味方だと信じた。
 しかし、トランプ氏の本物の政策の主題は、不気味な貿易戦争以外は、ごく普通の現代の共和党政策だ。
 つまり、億万長者に対する大幅減税、と、多くのトランプ支持者に不可欠なものまで含む公共政策の容赦ない削減である。」と指摘した。
 さらに筆者は、「では、ペテンを続けるためにトランプ氏に出来ることは何か。
 あちらこちらでいくらかは雇用を守ったと長々と語られ得る、人目を引くが、実際には取るに足らない干渉だ。
 この巨大な国で、実際の効果は、誤差の範囲にすぎないだろう。
 だが、おそらく少なくとも、宣伝戦略としてはしばらくの間はうまく行くかもしれないのだ。
 企業にも、その宣伝に同調したい動機がある。
 仮にあなたが新政権のご機嫌を取りたい最高経営責任者(CEO)だとしよう。
 一つできることは、もちろん、トランプ氏が手掛けるホテルや他の事業に向けてビジネスに乗り出すことだ。
 もう一つは、トランプ氏に好意的なニュースの見出しを作り出すことに、手を貸すことだ。
 米国では数年間、数百の雇用を維持することは、選挙献金としてはかなり安い。
 もっと安くすむのは、どのみち本当に増やした雇用を、新政権の説得で増えたふりをすることだ。
 とはいえ、いずれも、ニュースメディアと共謀なしには、うまくいかない。
 これも大問題になりつつあるが、「偽りニュース」について言っているわけではない。
私が言いたいのは、まともな主流派のニュースで取り上げることだ。
 こういっては悪いが、雇用を守ったとするトランプ氏の主張の根本的なまやかしぶりを伝えず、その主張を繰り返し大きく取り上げるのはジャーナリズムの背信行為だ。
 記事を読み進んでいけば、結局は偽りを暴いていても、同じことだ。
 見出しを見て主張は妥当だと思うのが、ほとんどとは言わないまでも多くの読者なのだから。
 さらによくないのは、まやかしの政策に関するニュースは追い出され、論じられるべき政策が取り上げられなくなることだ。
 まやかしの政策に、やがてメディアが反発し、キャリア社の事例のような人気取り策を単にばかげたものだと扱うようになるかもしれない。
 しかし、これまでのところ、楽観できる要素は何ひとつない。(◎2017 THA NEW YORK TIMES)(NYタイムズ、1月6日付 抄訳)」として締めくくった。
 読んでわかりやすく、勉強になった。
 「米国は巨大で、雇われている人は1億4500万人にのぼり、絶えず変化もしている」とのこと、
 「自己都合ではない、「会社都合」による平均的な1カ月間の離職者は150万人。実働日1日当たり7万5千にんだ。」とのこと、
 「医療保険改革法(オバマケア)の廃止は、まさに本物の政策だ。実施すれば、低・中所得世帯向け保険への、何千億ドルもの補助金を奪い取り、約3千万人が無保険になる結果をまねくだろう」とのこと、
 「「トランプ氏の本物の政策の主題は、不気味な貿易戦争以外は、ごくふつうの現代の共和党政策だ。
 つまり、億万長者に対する大幅減税と、多くのトランプ支持者に不可欠なものまで含む公共政策の容赦ない削減である」とのこと、等等を知ることができた。
 筆者の指摘通りだとすると、トランプ大統領は支持者の反乱によって、退陣を余儀なくされる時期が近いかもしれないと思った。大勢を長時間にわたってだまし続けることは、まず不可能だろうから。避難と失望のツイッターのつぶてが、トランプ氏めがけて殺到する日が近いかもしれない、と思った。
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# by sasakitosio | 2017-01-16 07:10 | 朝日新聞を読んで | Trackback
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 木彫の仏像は、1984年柏市と承徳市が姉妹都市になったことを記念して、わたしが友好団体を企画して訪中。その時に立ち寄った頤和園で、同行の70歳の最長老が迷子になって、皆で一列横体で探しながら、入口まで来たら、入口の売店でおじいさんが待っていた。ほっとすると同時に、そこに並んでいた「観音菩薩の木像」をみて、一目で気に入って当時10万円で買ってきた。帰りのJALに添乗員さんが空席二人リ分を使って固定してくれて、帰ってきた。
 家の隅に安置しておくと、妻は花と水をあげるし、孫たちは必ず拝んでいる。
 早や、我が家に来てから33年目になる。
 下に書いた「手を合わせ 祈る姿が 仏なり 」の文と書は自分で書き、絵は知り合いの画家に書いてもらった。
 ブッタガヤを歩き回り、エルサレムで嘆きの壁に祈り、神殿の丘で祈りをささげ、聖墳墓教会で真摯に祈り、その時気づいたのが、神仏は違っても、真摯な祈りだけは共通だと。神仏は、人間のうちにあると、思った。それを、書いてみた。
 キリスト教は、「十字きり 祈る姿に 神やどる 」、
 ユダヤ教は、「壁に向かい 祈る姿に 神やどる」、
 イスラム教は 「身を投げて 祈る姿に 神やどる」と一応4部作にしてある。
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# by sasakitosio | 2017-01-15 19:36 | 今日の感動 | Trackback
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 毎日の手賀沼散歩、今日は入りの柏公園7時.30分過ぎ。公園を抜けて手賀沼河口へ。寒い日にはなぜかカモメが多い。今日は今年一番の寒さ、カモメも今年一番の多さ。防災用にとっておいたセンベイのおすそ分け。かけたり湿けたりした、センベイを、数枚ちぎっては投げちぎっては投げ。空中でキャッチする鳥、水面に落ちたら素早く救い上げて空中へ飛ぶもの、騒然となること数分。突かれ攻撃されないうちに、素早く土手に上がる。
 そののち、鉄管の中で、東の朝日に向かって「南無観世音」、南、西、北の順で、手を合わせて祈る。
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# by sasakitosio | 2017-01-15 14:10 | 手賀沼をたのしむ | Trackback
 1月13日付朝日新聞社説に、「危うい自己中心の政治」との見出しで、トランプ氏の記者会見の様子が記事になった。
 今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「トランプ次期大統領が、当選から2カ月にして、ようやく初の記者会見にのぞんだ。
 米国の繁栄と世界の安定をいかに目指すのか。
 経済政策や同盟関係などをめぐる数々の疑問にどう応えるのか。トランプ氏の肉声の説明に期待していた人々も少なくなかったろう。
 だがその口から出たのは、雇用増など「業績」の自賛と、自らへの批判や疑惑に対する容赦ない反撃の数々だった。
 記者から質問が集中したのは、ロシアがプーチン大統領の指示で米大統領選にサイバー攻撃を仕掛けたと、米情報機関が結論付けた問題だ。
 情報機関の見解に懐疑的だったトランプ氏は初めてロシアの関与を認めた。一方、「プーチン氏が(私を)好きならば、資産と考える。」とも述べた。」と切り出した。
 つづけて社説は、「情報機関も間違いを犯す。大統領として時には健全な距離を保つことも重要だ。
 大国ロシアと安定した関係を目指すのも当然のことだろう。
 しかし、ロシアがサイバー攻撃や虚偽ニュースによる世論工作で他国の選挙に介入したのが事実なら、民主主義の根幹を揺るがしかねない深刻な事態だ。
 トランプ氏がむしろ問題視したのは、ロシアがトランプ氏を巡る「不名誉な情報」も入手していたとする疑惑の報道だった。報じた米メディアに非難の矛先を向け、その記者の質問も拒んだ。
 報道が誤りならば筋道立てて反論し、正せばいい。
ところがトランプ氏の対応は、本質的な問題に目をつぶり、自らの疑惑の取材は封じようとするものだ。
 民主国家の政治家にあるまじき態度というほかない。」と指摘した。
 さらに筆者は、「トランプ氏は一部の米自動車大手がメキシコへの工場移転計画を見直したことを自賛した。
 「最も雇用つくる大統領になる」と自信を示した。
 これも合理的な政策の結実はなく、ツイッターで「高い税金を払わせる」など一方的な批判を重ねた結果に過ぎない。露骨な保護主義が長期的には米国の消費者や企業の不利益につながるのではないか。そんな懸念にトランプ氏は答えない。
 不動産などの自分の事業は2人の息子に引き継ぐという。
 だが、親族への移譲で利益相反を回避できるか、疑念が残る。」と指摘した。
 最後に筆者は、「記者会見で浮き彫りになったのは、説明責任を果たさず、政治倫理にも無頓着のまま、「自分」にとって得か損かを基準にするトランプ氏の考えかただ。
 そんな「自分第一主義」からの決別を促すために、議会やメディアが果たすべき責任は重い」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 トランプ氏の記者会見、
 「情報機関の見解に懐疑的だったトランプ氏は初めてロシアの関与を認めた。一方、「プーチン氏が(私を)好きならば、資産と考える」とものべたとのこと、
 「トランプ氏がむしろ問題視したのは、ロシアがトランプ氏をめぐる「不名誉な情報」も入手していたとする疑惑の報道だった。報じた米メディアに非難の矛先を向け、その記者の質問も拒んだ」とのこと、
 「不動産などの自分の事業は2人の息子に引き継ぐという。だが、親族への移譲で利益相反を回避できるか、疑念が残る」とのこと、等等を知ることができた。
 また社説は、「記者会見で浮き彫りになったのは、説明責任を果たさず、政治倫理に無頓着なまま、「自分」にとって徳か損かを基準にするトランプ氏の考え方だ」との指摘は、よく理解出来た。
 ただ、ぶっつけ本番的な記者会見でトランプ大統領の素顔がテレビで見れたことの意義は大きいと起った。
 少なくと、日本の総理記者会見ように、大根役者の芝居をいつも見せられていると思っている「視聴者」にとっては、良くも悪くも「本物」をみた満足感はあった。
 
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# by sasakitosio | 2017-01-15 11:00 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 1月9日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「素のその人と差しで話せる精神科訪問看護は本当に面白い。
 その分相性も出やすく「できればあの人よりはこの人」程度の好みは、お互いさまである。
 そこで好かれれか、嫌われるか。
 そこにこそ、看護師の個性が強く反映するように見える。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「例えば、宮子ウエルカムな人の中には、いわゆる性的マイノリティーと呼ばれる人たちがいる。
 私の前でだけ本当に着たい服を着る人もいて、リラックスした雰囲気。訪問を喜んでもらえばうれしいが、こちらは特に努力はしない。
 ルーツは家庭環境。
 フェミニストの母の周りには「「女らしさ」「男らしさ」に耐えがたい人が集まり、中には、同性愛や自らの性別が受け入れられない人もいた。
 性別って、複雑。
 そんな感覚が「正常、異状」と裁かれる性分を作った。
 母の思想は、娘の性分に大きく影響した。」と指摘した。
 最後に筆者は、「社会が不寛容になり、多数派への同調圧力が高まっている。嘆きは尽きないが、多くの勇気あるカミングアウトにより、マイノリティ―の存在が知られるようになった。
 いろんな人がいる、と肌で感じる人がいれば、裁かぬ性分を持つ同類が増えないとも限らない。
 多様性を受け入れるには、自分と異なるさまざまな人の言葉に耳を傾けなければならない。
 年始めに、私自身、この言葉を課そう。」として締めくくった。
 読んで、勉強になった。
 「多様性を受け入れるには、自分と異なるさまざまな人の言葉に耳を傾けなければならない」との指摘はその通りだと思った。
 が、人間て何だろうと、思い始めてから、心をできるだけ真っ白にして現実の存在を観察するよう心がけている。が、性的マイノリティ―と呼ばれる人たちには、特にホモと言われる人たちには何となく気持ち悪さを感じてしまう。いまのところ、その感情を克服するのは難しい、気がしてる。
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# by sasakitosio | 2017-01-15 10:28 | 東京新聞を読んで | Trackback